
中秋の名月は別名芋名月。カロリー控えめこれからが旬の里芋
日が沈む時間が少しずつ早くなってきています。秋と言えばお月見。旧暦の8月15日(現在の9月頃)は「十五夜」と呼ばれる「中秋の名月」に当たります。
今年の中秋の名月は9月24日です。中秋の名月は、かつては「芋名月」、「栗名月」、「豆名月」とも呼ばれていました。
様々な呼び名のある中秋の名月。今日はそのうち「芋名月」と呼ばれた理由と「芋」の関係についてお話しますね。
お月見のはじまりとお供え物
月を愛でる習慣は古くは縄文時代からあると言われます。また、名月の日に月を鑑賞する習慣(観月)は平安時代から始まり、中国から入ってきた習慣です。日本に入ってきた当時は貴族の習慣であり、今とは違ってお供え物はしなかったようです。この観月の習慣は江戸時代に入ると庶民の間に広がりました。江戸時代初期はまだお供え物をする習慣はなかったようですが、江戸時代中期以降になるとお供え物をするようになったと言われています。なぜお供え物をするようになったのでしょうか。それは月が信仰の対象であり、秋の収穫に感謝する意味を持ち、この時期の収穫物である芋や栗や豆などを供えたからです。収穫物のひとつである米から作った団子を供えたのが月見団子の始まりだと言われます。つまり、中秋の名月に様々な呼び名があるのは供えた収穫物に由来するからなのです。
芋名月と里芋
お月見の時にはどんな芋をお供えしたのでしょうか。「里芋」や「さつまいも」です。これは稲作がはじまる前の主食はイモ類だったことに由来するからと言われています。特に里芋は日本だけではなくアジア周辺でも生息し、古くから食べられていました。お月見の団子が丸いのは里芋に形を似せたことに端を発するとも言われます。
里芋の特徴
まず里芋に含まれる主な栄養素は「デンプン」です。そして特徴的なこととしては、他のイモ類と比較して「カリウム」を多く含んでいることです。カリウムは、余分なナトリウムを体外に排出し、血圧を下げる役割があります。また、「ガラクタン」と呼ばれる、炭水化物とタンパク質の複合体も含まれており、消化作用を促進します。そして何よりも心強いのは、他のイモ類と比べてカロリーが低いこと。同じ時期に収穫される、サツマイモの約半分のカロリーです。食欲の秋にうれしい存在ですね。
まとめ
里芋は秋から冬にかけてが旬。里芋を使った郷土料理には東北地方の「芋煮」や福岡県の「筑前煮(がめ煮)」などがあります。里芋以外にも肉や野菜などを加えることで更においしく旬の味を楽しむとともに栄養を摂取することもできます。秋は月が美しい時期、団子とともに里芋を使った煮物も用意して、お月見楽しむのもいいかもしれませんね。食欲の秋なので、食べすぎにはご注意あれ。


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