パサパサ髪からしっとり髪になる方法

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夏は日差しで、冬は大気の乾燥にさらされて髪の毛はいつも乾燥との戦いになっています。
今回は髪の毛に必要な乾燥対策についてご紹介します。

髪の乾燥対策シャンプー


シャンプーには、本洗いの前に「予洗い」やプレシャンプーなどを行う場合があります。
いずれも本洗いする際の効果を高めるために行います。
「予洗い」とはシャンプーで洗う前に、お湯で髪を洗うこと。実は、髪や頭皮についたホコリや皮脂汚れの7割〜8割が、この「予洗い」で落ちると言われています。(スタイリング剤や整髪料、スプレー剤などは落としきれません)
意外と大事ですよね。
プレシャンプーの場合は、予洗いの後にシャンプーを先にする場合があります。

例えば
たくさん汗をかいた人
髪の毛にスタイリング剤を使った人
髪の毛の量が多い人

こういう人の場合、頭皮や髪の毛に油分がついている場合があります。
泡立ちの大敵は油分です。
そのため上記のどれかに当てはまる人、汗をたくさんかいた日、スタイリング剤を使った日はプレシャンプーで髪のクレンジングをして、本洗いをするのがオススメですよ。

「すすぎ」タイムは洗い時間の3倍と心得る


シャンプーのすすぎ残しは、頭皮にとってマイナスです。残ったシャンプーが毛穴に詰まり、頭皮の健康を損なってしまい、かゆみを感じる・フケが出るなどの症状が出ることがあり、さらに悪化すると頭皮湿疹になってしまいます。
すすぎ時間の目安は、シャンプーの時間のおおよそ3倍です。すすぐときのポイントは、頭皮にダメージを与えないようややぬるめのお湯・やや弱めの水圧で、ゆっくりたっぷり流すこと。特に重要なのは、「髪の毛」ではなく、「頭皮」をすすぐこと。頭のてっぺんからシャワーをあてると、上から水が流れて見た目では髪の毛全体の泡が流れ落ちますが、髪の奥にある頭皮には泡が残っています。とくに耳のまわりや襟足などの部分にはすすぎ残しがあることが多いので、頭皮全体にきちんとシャワーをあてるように流していきましょう。

詳しくは
美髪のキホン!知っているようで知らないシャンプー術

自然乾燥よりもドライヤー!?


洗髪後は自然乾燥よりもドライヤーがおススメ!
ただし、ドライヤーのかけすぎも髪を傷めるので要注意です。毛髪の約80%はケラチンタンパク質でできています。ドライヤーなどの熱で髪の表面が100℃を超えると髪のタンパク質が傷みパサつき、枝毛の原因となります。ドライヤーの熱は50℃~70℃前後が理想的といわれ、髪から15~20㎝離すとちょうどそのくらいの温度に抑えることができるそうです。さらに、少し揺らしながらかけることで、熱が一点に集中せず、髪の損傷を最小限に抑えることができます。ドライヤーの時間をできるだけ短くするためにはタオルドライが重要!しっかり下準備をしてから乾かしましょう!

髪を乾燥から守るドライヤーのかけ方「ドライヤーを味方に⁉ふんわり美髪ケア!」はこちら

髪の保湿に大事なオイル・トリートメント


コンディショナーやトリートメントは軽くすすぐだけ。せっかくの栄養を洗い流したらもったいない!これはよくある勘違いです。
コンディショナーやトリートメントは、本来髪をコーティングして指通りをよくするもの。頭皮に残ったままでは毛穴を詰まらせたり、皮膚トラブルの原因になります。ためすすぎをしながらしっかり洗い流しましょう。

トリートメント以外におすすめなのがオイルです。
オイルをどのタイミングで使うかですが、シャンプーやトリートメントと一緒に使うか、ドライヤーで乾かす前に塗布するかになるかと思いますが、いずれかのタイミングで使うと効果的ですよ。

【ヘアオイル】シャンプーにIN

お使いのシャンプーに好きなヘアオイルを混ぜて使用できます。1回のシャンプー量に、2~3滴程度(髪の長さで調節してくださいね)をよく混ぜて洗髪を。オイルの親油性で頭皮の脂詰まりを溶かしだし、健康な地肌へ導きます。

【ヘアオイル】トリートメントにIN

シャンプーだけでなくトリートメントに1~2滴混ぜることで簡単な乾燥対策になります。頭皮付近は避けて、毛先から重点的に塗布していきましょう。

【ヘアオイル】ドライヤー前にON

タオルドライとドライヤーのあいだで、オイルを毛先→襟足手前にかけて軽くもみ込むように握ります(首より上には使用しません)。パサついて広がっていた髪が、するん、とまとまるのを感じられると思います。
またドライヤー前にオイルで毛髪をコートすることで、熱で髪が傷むことから保護してくれる役割もあるんですよ。

髪のパサつき…シャンプータイムにヘアオイルの活用を

これ以外にも髪の乾燥を防ぐ方法があります。

血行を促進する頭皮マッサージ

頭皮マッサージは、頭皮をやさしく柔らかく揉みほぐすもの。シャンプー前に行うと、毛穴に詰まった汚れを浮かし出しシャンプーの洗浄効果がアップします。頭皮はとてもデリケートな場所なので、週に1度くらいのスペシャルケアとしてやさしくマッサージしてあげることをおすすめします。

自宅で快適ヘッドスパ♪頭皮マッサージでアンチエイジング

長い髪の乾燥を防ぐのに最適なオイルパック

タオルドライとドライヤーのあいだで、オイルを毛先→襟足手前にかけて軽くもみ込むように握ります(首より上には使用しません)。個人差があると思いますが、胸まである私の髪の毛でスプーン2杯程度の量です。できるだけムラなくオイルを塗り終わったらホットタオルで包み5分放置。そのタオルで軽くポンポンとオイルをふき取り、ドライヤーをかけてみてください。

オイルパックの方法を詳しく見るなら↓
冬の髪の乾燥に!明日に間に合う♪パサ髪対策3つ

髪の毛の成長をサポートする食事


髪の毛の主な構成成分はケラチンというたんぱく質です。
このケラチンはシスチンという含硫黄アミノ酸を含んでいますが、シスチンを体内で作り出すためにはタンパク質とビタミンB6が必要です。
また、亜鉛もケラチンを作り出すうえで重要な要素です。

頭皮の細胞老化を防ぐためのビタミンEやビタミンC、頭皮などの肌の保湿などに有効なビタミンAやB2も必要です。

ビタミンB群(B2、B6)やビタミンCは先程挙げた亜鉛の吸収を助けてくれる役割も持っています。
一方で、カルシウムやカフェインは亜鉛の働きを阻害してしまいます。
同時に摂取することは控えた方がいいかもしれません。

悩み・症状別、食品選びのポイント|抜け毛が気になる

髪の毛、頭皮を紫外線から守る

私たちの肌は、過度な紫外線を浴びると炎症を起こして皮膚の異常を知らせたり、シミを作って皮膚やその更に下にある細胞を守ろうとします。ですが頭皮から出た毛髪はすでに死んだ細胞ですから、自己で修復できる機能を持ち合わせていません。つまり対策をしなければ、ただひたすらにダメージを蓄積していくことになってしまいます。
近年「光老化」ともいわれる紫外線ダメージですが、髪に起こる現象には 一体どんなものがあるのでしょうか。

毛髪からタンパク質が流失

人の毛髪は、日常の洗髪などで水分に長く触れる事によって内部タンパク質を少しずつ流出しています。
カラーリングやパーマなどをしていると通常よりも流れ出やすい状況になっているのですが、同じように、紫外線を浴びることでも溶けだすタンパク質の量が多くなることがわかっています。つまり、薬剤を使用した時と同じようなダメージが紫外線を浴びることで髪に起こっているということなのです。
中でも注目すべきは紫外線に当たる時間が長ければ長いほど、洗髪時などに流出するタンパク質が多いという研究結果ではないでしょうか。

キューティクルの剥離(キューティクルホール)

耳慣れている方も多いと思いますが、髪の1番外側を鎧のように守っているのがキューティクルという硬質タンパク質です。透明な薄いウロコのようなものが6~10枚ほど重なって構成されている、その名の通り非常に硬いタンパク質で、外側からエピ・エキソ・エンド(キューティクル)と3層構造になっています。
このキューティクルにはメラノソームと呼ばれる黒色素顆粒が存在していないため、常に紫外線の影響をダイレクトに受けています。これはカラーなどよりも強力なブリーチ剤で脱色を行った場合と同じ程度のダメージを髪に与え、最下層のエンドキューティクルにキューティクルホールと呼ばれる空洞を作ります。この空洞がだんだんと大きくなりキューティクルが剥離されると毛髪1本1本の太さが均等でなくなるため、手触りが悪化したり切れ毛が起こりやすくなったり、また内部の水分が蒸発しやすくなることで髪がパサつく原因となります。

白髪の増加

髪の毛に覆われている頭皮も、やはり紫外線の影響を免れることはありません。
紫外線が当たり続けることで頭皮の深く、真皮層のタンパク質が酸化・破壊され、正常なターンオーバーが出来なくなってしまいます。新陳代謝がなされない頭皮は、どんどん古く、硬く、乾燥しがちになり、やがて代謝異常や血行不良を引き起こすことも。全身と同じように、毛乳頭の毛細血管の血流が滞るとメラノサイトへの栄養が充分に行渡らず、メラニン色素が作られない(透明=白髪)まま発毛されてしまうのです。

毛母細胞の機能低下は薄毛の原因にも

メラノサイト同様、毛母細胞も栄養不足になると正常に機能できません。紫外線によって白髪が増えるメカニズムと同じように、血行不良や活性酸素によって真皮層のコラーゲン繊維(タンパク質)が破壊され毛母細胞の働きが鈍くなると、強くしなやかな髪を生み出すことが困難になっていきます。放っておくと徐々に髪の毛が細く弱くなり、気付いたら頭皮が見えるような薄毛に…ということも決して珍しくありません。

紫外線の影響について確認するなら
白髪や薄毛、乾燥の原因にも…紫外線ダメージのお話です

薄毛や乾燥から髪の毛を守るブラッシング

ブラッシングは薄毛予防と艶髪への第一歩です。皮脂という天然のヘアオイル効果により髪に艶を与えます。また、マッサージ効果により血行が促進されます。それにより髪に栄養が届きやすくなります。ブラッシングにより髪が元気になり、ハリ・コシのある艶やかな髪へと導きます。

またブラッシングに使うブラシは用途にあわせて使い分けましょう。ブラッシングには摩擦を抑えられる「天然毛」が一番おすすめ。硬めが好みの方は「猪毛」。やわらかめがお好きな方は「豚毛」。中間の硬さは「黒豚毛」がおすすめです。

ブラッシングする際は、無理に引っ張ったりせず、小分けして行いましょう。優しく丁寧に行うことでさらに艶やかになりますよ。また、ブラシを半回転させながら、根元からブラッシングすることでマッサージ効果がUPします。

ブラッシングで「薄毛予防」これって本当?

まとめ

髪の毛を乾燥から守るためには、日頃のシャンプーやドライヤーなどに気をつけながら、オイルやトリートメントで髪の毛をケアするのが一般的です。
そしてプラスアルファとして、紫外線対策や食事、ブラッシングなどにも気をつけて髪の毛を乾燥から守りましょう。

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Kiranah Life(キラナライフ)編集部

Kiranah Life(キラナライフ)では、 大人の女性が「ちょっといい自分」になるための美と健康のお役立ち情報をお届けしています。 美髪やヘルシーごはんについてなど、美容の専門家と管理栄養士が美と健康についての情報を発信していきます!!

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