美について考える

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こんにちは。ロクジンです。
『美』というとみなさんは何を想像されるでしょう。顔かたち?芸術?それともこころの美しさでしょうか。
私は、そういったもの全てをひっくるめて『美』だと思っています。美しいという意味、そしてその様々な美しさについて、本日はお話したいと思います。

目次

  • 美という漢字の意味
  • 人の美しさの一番目―姿かたちの美しさ
  • 人の美しさの二番目―心の美しさ
  • 人の美しさの三番目―行いの美しさ
  • 美しい日本に生まれた有難さ

美という漢字の意味

美という漢字は「羊」が「大」きいです。古代中国の人は大きな羊を見て美しいと感じたのでしょう。
私は羊をじっくりとは見た事がないのですが、想像はできます。艶々とした毛並、立派な角、堂々とした体躯、穏やかな性格などから、美という文字を作った。よく考えてみると、ここには三つの要素が入っている。一番目が姿が美しい。二番目が性格が穏やか。三番目が織物や食用として役にたつ。このことは案外奥が深い。

人の美しさの一番目―姿かたちの美しさ

人の美しさを考えてみます。
普通美しい人と云えば姿かたちの美しい人の事を云います。かたちの方はバランスが良いとかメリハリがあって心惹かれるなどではないか。姿は「女」+「次」で、「次」はリラックスの意味。リラックスした時の女性の様々なすがたです。
私の解字は大抵「新漢源林」か白川静先生の著作によるものが多いです。他にもあるかもしれません。漢和辞典は5~6冊位ありますから。悪しからず。
緊張していないリラックスした女性の様子が『姿』ですから、それが美しいのは、良い雰囲気といったものでしょうか。美しい姿かたちの私の解釈は、バランスが良いとか、メリハリがあって何かを強調している、男らしさ、女らしさ、優しさ、知性、情熱とかです。それと雰囲気が良いという事です。そうなれば化粧だって、衣装だって、アクセサリーだって重要となります。馬子にも衣装とは良く言ったものです。

人の美しさの二番目―心の美しさ

宇宙の意思

次に心の美しい人というのがあります。
心の美しい人は、宇宙の意思に適った考え方の人です。では宇宙の意思とは何でしょうか。少し宗教的になってくるかもしれませんが。
但し私は日本人として神道でお宮参りや結婚式をし、仏教で葬式や法事を行い、教養として、儒教やキリスト教や回教やヒンズー教を少し齧(かじ)っているという一般的な人間です。

調和、愛、進化

宇宙は調和を求め、愛を求め、進化を求めていると思います。神様又は天が創られた宇宙の造形の美しさを見よと言いたい。
天然自然の美しさ。海や山や川や雲や空の美しさ。四季のある日本特有の四季折々の花や木々の美しさ。
私はよく早朝、散歩をします。晴れた日の、日の出どきの空の美しさ。時々刻々と毎日毎日変化する夜明けの繊細で神々しい美しさは格別のものがあります。山に行くと、鳥の鳴き声や木々のざわめきが、その山自体が生き物で目覚めを知らせてくれているかのようです。又、広々とした青空や雲、月や星の美しさ。山川草木(さんせんそうもく)、地球ことごとく美しさに満ち溢れています。これは人間の作ったものではない。これを見ると宇宙の意思は調和だと思うのです。
又、愛によって、生きとし生けるものが皆絶えることなく続く。愛はその対象に対する理解、すなわち知りたいと思う事から発し、喜ばせたいという行いへと進んで行く。愛を得れば日々が充実し楽しいし、愛を失えばさびしく哀しい。
生きとし生けるものと自然とが、愛と調和によって徐々に進化していくというのが宇宙の原理だと思います。

人間には創造の力がある

人間は神の造形物であり、神によって創られた神の分身だから創造することができる。良いことも悪いことも心で思い口に出して言い、からだを使って実行すれば、何でも実現させてしまう。だから、善因善果(ぜんいんぜんか)です。
悪いことを思えば悪いことを実現し、良いことを思えば良いことを実現する。だから、宇宙の意思である愛と調和と進歩をいつも心に思っている人の心は美しいのです。
具体的には愛は利他の精神です。自分の身内や友達や職場や周りの色々な人に良くしてあげようという気持ち。調和の中には感謝の心があります。

いつも感謝をしている人には、良いことが次々におこる

人から良くしてもらって有難い。人に良くしてあげられる事の有難さ。こんな美しいものに接することができて有難い。色々なことができて有難い。いつも感謝をしていると不思議な事に感謝しなくてはならない事が次々に起こってきます。
逆に不平不満ばかり云っている人には不平不満ばかり云わなくてはならない事態が次々に起こります。これが引き寄せの法則又は波動の原理とでもいうものでしょう。
良いものが引き寄せの法則によって集まってくれば、調和のとれた美しいものが現出(げんしゅつ)します。悪いものが沢山集まってくると不調和な世界となり、これはアンバランスですから自滅に向かう。

人の美しさの三番目―行いの美しさ

三番目が行いの美しさです。
目に見える形では立居振る舞いの美しさ。美しい所作には無駄がなくシンプルです。洗練された美しさを特に日本人は好みます。
伊勢神宮の白木の建造物と五十鈴川と周りの自然林との調和。茶道の作法などもとてもシンプルで雅(みやび)で美しい。
行いが愛と調和、即ち利他の精神と、皆で少しでも良くなろうとする進歩発展の精神に根ざしているものなら、所作はおのずから美しいものになります。

芸術の美しさ

絵画の美しさは構図と色彩、音楽はハーモニーとリズム、文学は言葉と構成(展開、リズム、韻)、更にこの三つに関しては作者の思いをどれだけ伝えられたかという事があります。日本には世界一短い短詩、俳句もあります。

美しい日本に生まれた有難さ

私はこんな美しい地球の、更に最も清潔で美しく、食べ物も美味しく、人情も穏やかで、長い歴史と伝統をもった日本という国に生まれたことに感謝しています。

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寺本麓人

代表取締役社長佳秀工業株式会社
佳秀工業株式会社 代表取締役社長。1948年生まれの現役経営者で、大きな夢を持ち、日々悪戦苦闘しながらも着々と夢に向かって前進しております。身体・心・環境の「三つの健康」に寄与できる事業展開を常に考え動いています。 趣味は美しいものなら何でも。美術、音楽、文学、大自然の景観、古い街並やモダンなデザイン、演劇、花鳥風月、もちろん女性も。海も山も川も大好きです。夜明け、夕暮、雨だって好きです。ローソクのあかりも。気になるコトには何にでも首を突っ込みます。考えるコトも好きですが、どちらかと云うと「やってみなけりゃワカランやん」という事で、行動を重視しています。多読で乱読、気に入れば精読。どんな本でも片っ端から読みます。

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