春のスキンケア「カサカサ肌&吹き出物」対処法
前回、春のスキンケアとして「洗顔」についてご紹介しましたが、今日はエステティシャン、コスメコンシェルジュの立場から、「洗顔後の春のスキンケア」についてご紹介します。
目次
- なぜ、春に乾燥するのか?
- 春の「乾燥・吹き出物・アレルギー」の関係
- キレイの秘訣は洗顔後の保湿にあり
- まとめ
なぜ、春に乾燥するのか?
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2017&month=&day=&view=a2
参照元:気象庁
上記は、一年間の「気温と湿度」をグラフにしたものです。4月をみると気温は少しずつ上昇しているのですが、湿度は11月並みであることがわかります。つまり、暖かくなってはいるものの湿度は上がらず、空気は秋冬なみに「乾燥している」ということです。
春の最低気温は11月頃の最高気温よりも低く、4月はまだまだ朝晩の冷え込みもあるため暖房も欠かせません。体感温度の違いからか、春先は暖房の温度設定が「冬よりも高め」という方も多いようです。日中は汗ばむくらいですが、夜は肌寒い。このように、気温差が激しくなることでお肌の「水分と油分のバランス」も崩れやすくなります。気温の上昇のわりには湿度が低く空気が乾燥していることに加え、暖房器具による乾燥が加わり、お肌が順応できなくなります。こうして「春の乾燥肌」は引き起こされるのです。
春の「吹き出物・乾燥・アレルギー」の関係
「吹き出物・乾燥・アレルギー」この3つは春の3大トラブルです。これらは「バリア機能の低下」と密接な関係があります。
バリア機能とは?
お肌が本来持っている機能のことで、お肌の表面(角質層)にあります。バリア機能には大きく分けて2つの役割があり、私たちの皮膚を守りなめらかに柔らかく保っています。
①外的な刺激、異物の侵入を防ぐ役割
水分をはじめ、紫外線や雑菌、ホコリなど外的異物の侵入を防ぎお肌を守っています。例えば、プールやお風呂に入った時、お肌から水分が侵入(浸透)しブヨブヨになることはありません。これはバリア機能により水分の侵入を防ぐ機能が働いているからです。
②お肌の水分を保持する役割
体内の水分が蒸発しないように防ぎ、お肌のうるおいを保っています。バリア機能が整っていればうるおいのある綺麗なお肌を保つことができます。逆にいえば、バリア機能が低下すると体内の水分(お肌の水分)が蒸発し乾燥がはじまります。
必要以上に乾燥することで自己防衛反応が働き、皮脂分泌が過剰になります。さらに、汚れがたまり、酸化することで毛穴がつまりやすくなります。また、乾燥することで紫外線や雑菌、ホコリなど外的異物の侵入がしやすくなり、アレルギーを引き起こしやすくなります。とくにこの時期は湿度も低く、空気が乾燥しているため、お肌のバリア機能が低下しています。きめも乱れ、角質層がめくれることでカサカサにみえたり、さらに悪化すると粉を吹いたようになります。また、バリア機能が低下したお肌は敏感で、少しの刺激でも過剰に反応することがあります。例えばこの時期、いつも使っているお化粧品が急にあわなくなったり、お化粧品を変えると肌トラブルを起こしたりすることがあります。この他にも「日光アレルギー」を起こしてかぶれてしまうこともあります。これは日光に対する抵抗力が弱い時期と、お肌が敏感になる時期とが重なることで起こります。
キレイの秘訣は洗顔後の保湿にあり
春は、新陳代謝もよくなり、汗や皮脂分泌も活発になります。そこに、花粉や、黄砂、ホコリなどが毛穴を塞ぎ、雑菌が増えることでニキビや吹き出物ができやすくなります。まずは「洗顔」で汚れをやさしく落とすことが大切です。洗顔方法はこちら。
洗顔後は、お肌の水分を保つ働きをするNMF(天然保湿因子)が流れ出すため、乾燥が進みます。いかに素早く保湿をするかが重要なポイントとなります。
とくに、お風呂上りは要注意!肌の温度も高く、湿度が一気に下がるので最も乾燥しやすい時間帯です。素早くケアしましょう。
また、乾燥が激しくお化粧のノリが悪い方は、朝の歯磨きの時間や、髪をセットする時間などの隙間時間を利用して「ローションパック」をするとお化粧のノリがよくなります。
お肌にツヤがない方は、夜のオイルパックがおすすめです!まずは美容オイルをたっぷりつけて軽くマッサージします。その後、ラップでお顔を覆います。(もちろん、息ができるようにしてくださいね)その上に、蒸しタオルを乗せて30秒。あとはやさしくふき取り、いつものケアをすると肌にツヤがもどりますよ。
この季節はいつものスキンケアに美容液をプラスしたり、夜は軽めのクリームでふたをするなど、お肌の状態に合わせてケアしましょう!
まとめ
●春のトラブルは「乾燥・吹き出物・アレルギー」の3大トラブル
●春は気温のわりに湿度が低く、秋と同じくらい乾燥します!
●朝の隙間時間を利用してローションパックすると化粧のノリがグーンとUP!
●ツヤがない時は、夜のオイルパックがおすすめ!
●洗顔後は素早く保湿。とくにお風呂上りは即乾燥がはじまります!
●乾燥が激しい時は、美容液をプラス。夜は軽めのクリームで蓋!
●春はかぶれやすいのでむやみに化粧品を変えない
●日光に対する抵抗力が弱い時期でお肌が敏感になる時期。日焼け止めでしっかりケア。
いかがでしたか?暖かくなって油断するこの季節は、意外にも湿度が低く、実は一番乾燥する季節かもしれませんね。お肌の乾燥はバリア機能が低下し、さらなる肌トラブルをまねきます。まずは、洗顔で皮脂を取りすぎないこと、洗顔後は素早く保湿することが大切です。
松尾功子
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