がんの早期発見に役立つ最新研究、マイクロRNA体液診断

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おはようございます。佳秀ヘルスケアの松木です。
先日6月24日に行われた第23回日本臨床胎盤医学会大会に出席し、最新の胎盤(プラセンタ)臨床研究の各講演を聞いてきました。
そこであった特別講演で、血液一滴でがん診断ができる技術に関しての発表がありましたのでご紹介します。

目次

  • 2人に1人ががんを発症
  • 血液一滴でがんを早期発見する技術
  • さいごに

 

2人に1人ががんを発症

この技術開発は2014年に国立がん研究センター研究所で始まったプロジェクトで現在(2018年6月)がプロジェクト最終年度だということです。

日本は、世界の中でもがん発症率が高い国として知られており、現在も年々とがん発症率は上がっているそうです。
今や2人に1人ががんを発症し、3人に1人が死亡につながってしまうとのことで、早期に発見し早期に治療することが大事になってきます。

血液一滴でがんを早期発見する技術

現在開発研究が進められている技術は私たちの血液の中に必ずあるマイクロRNAを分析するといったものです。
マイクロRNAは遺伝子発現の調整をする物質として知られており、霊長類では2588種類もの存在が知られています。
このマイクロRNAはがんの種類によって、検出される種類や量が異なることが分かっており、すでに13種類のがんを区別し診断することが可能になっているそうです。

血液以外にも汗や尿などの体液での解析方法も開発されており、より手軽に診断を受けられることが期待されます。

このがん診断技術の普及にはもうしばらく時間がかかるそうです。
普及すれば、今まで費用面や時間の都合で赴くのに腰が重かった人も、がん検診を受けやすくなり、早期発見が可能なため死亡率も低減するのではないでしょうか。
また、医療費を抑える作用も期待されます。

さいごに

この技術の可能性は、がんだけにとどまらず、様々な疾病の診断に今後役立つのではないでしょうか。実際に、アルツハイマー特有のマイクロRNAも分かってきているようです。
がんを早期発見することもさることながら、がんにならないような食生活、生活習慣を心がけることも大事です。

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matsuki_takahiro

佳秀工業株式会社ヘルスケア事業部・研究開発担当の松木です。美と健康を応援するブランド「GENPRESS(ジェンプレス)」では研究・開発に携わっております。大学や研究機関との共同研究の成果をもとに、高濃度・高品質なプラセンタの抽出に成功しました! 趣味はサッカー(フットサル)・自転車・天体観測・読書で、仕事とプライベートともに様々な分野に触れています。科学的な目線をもとに、皆様に分かりやすいお役立ちブログを発信していきます!

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