「健康な髪のpH」と「ヘアケア製品」の選び方

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おはようございます。キラナライフの松尾です。今日もエステティシャン、コスメコンシェルジュの立場から、「お役立ち情報」をできるだけわかりやすくご紹介します。ぜひ、最後までお付き合い下さい。

あなたは、シャンプーなどのヘアケア製品を選ぶ際に「pH(ペーハー)」を気にしたことはありますか?例えば、お肌の場合「弱酸性=肌にやさしい」といったTV・CMなどでの漠然としたイメージがあるかと思いますが、ヘアケアの場合はいかがでしょうか?そもそも「毛髪」、「頭皮」のどちらを基準に選ぶべきなのかを疑問に思ったことはありませんか?「弱酸性」の他にも、よく耳にするのが「アミノ酸系」、「石けん系」です。実際にはどのように違うのでしょうか?今日は、日頃なんとなくスルーしている「健康な髪のpHとヘアケア製品の選び方」についてご紹介します。

pH(ペーハー)とは?

簡単にいえば、酸性~アルカリ性の程度を表す数値で、水素イオンの濃度指数のことです。一般的には水溶液の性質を測る“ものさし”のようなものとして使用されています。

水素イオンは濃度によって大きく3つに分けられ、酸性、中性、アルカリ性と分類されます。
【水素イオン濃度】
・高い⇒酸性
・中間⇒中性
・低い⇒アルカリ性
さらに細かく分類すると下図のようになります。

毛髪の安定pH(等電点)は
4.5~5.5(弱酸性)で
ベストは㏗5.0といわれます。

正式には毛髪の等電点(とうでんてん)といいます。毛髪内のタンパク質は縦・横の繋がり(結合)があり、その形状を保っています。㏗4.5~5.5はその繋がり(結合)がもっとも安定する状態の数値です。簡単にいえば毛髪の形状が落ち着く状態の数値といったところでしょうか。毛髪の等電点の範囲は㏗4.5~5.5ですが、ベストは㏗5.0です。

㏗がもたらす毛髪への影響

もう一度、㏗(ペーハー)の図をみてみましょう。
毛髪の㏗(ペーハー)が酸性に傾くと、収れん作用が働きます。逆に、アルカリに傾くと膨潤作用が働きます。具体的にどうなるのかをみていきましょう。

【収れん作用】
基礎化粧品でもおなじみの「収れん」には「引き締まる」という効果があります。毛髪も㏗(ペーハー)が酸性に傾くことで「引き締まる」という効果があります。収れん作用により、キューティクルが閉じ、引き締まることで「弾力」が出ます。

【膨潤作用】
お肌がアルカリに傾くと「お肌が柔らかくなる」という効果があります。デメリットとしては毛穴が開く、かぶれやすくなる、たるむといった現象も・・・。毛髪も同じように㏗(ペーハー)がアルカリに傾くことで、柔らかくなります。しかし、毛髪に必要なハリ・コシがなくなります。また、キューティクルが開くことで毛髪自体が傷みやすくなります。

㏗(ペーハー)の傾きによって毛髪のコンディションが変わります。美しい「ハリ・コシ・艶」のある毛髪を保つには、㏗(ペーハー)を安定させておくことが大切になります。

毛髪の安定㏗と製品との関係

上図は、毛髪の安定する㏗(ペーハー)と一般的なヘアケア製品との関係を表した図です。毛髪は、酸性、アルカリの傾きの強さによって次のように変化します。

・酸性に傾いた毛髪:収れん⇒凝固⇒分解
・アルカリに傾いた毛髪:軟化⇒膨潤⇒溶解(溶ける)

上図でもわかるように、使用するヘアケア製品によって毛髪の㏗が傾きます。

例)パーマ・ヘアカラーの場合

パーマやヘアカラーの薬剤は、毛髪がアルカリに傾きます。このままでは傷んでしまいますから弱酸性の「酸リンス」を使用し、アルカリに傾いた毛髪内のpH(ペーハー)を等電点に近づけ±0の状態に安定させることが大切になります。セルフと美容室の「仕上がりの違い」は、アルカリに傾いた毛髪を、毛髪の安定する㏗(ペーハー)に「戻す」か「戻さない」かというところです。このひと手間が大きな差となり、「料金の差」となるようです。美容室での施術をおすすめしますが、自宅でされる場合は、しっかりとすすぎましょう。

例)酸性カラーの場合

酸性カラーの代表的なものがヘアマニキュアです。アルカリカラー剤がキューティクルを開かせてカラーを浸透させるのに対し、酸性カラーは毛髪の表面をコートしていきます。アクリルカラーほど傷みませんが、色落ちしやすいのが難点です。また、施術の技術によっては「艶・コシ」を出すこともできますので、美容室でのカラーリングをおすすめします。

例)石鹸系シャンプーの場合

石鹸系のシャンプーは、頭皮、毛髪、共にアルカリに傾きます。汚れをしっかり落とすことができますが、そのままでは毛髪が傷みます。また、キューティクルが開くため手触りもバサバサした感じに・・・。シャンプー後は専用の「酸リンス」で仕上げ、㏗(ペーハー)を戻すことが大切です。脱脂力が高いため、皮脂分泌が盛んな方向きといえるでしょう。頭皮の乾燥が気になる方にはあまりおすすめできません。

例)アミノ酸系シャンプーの場合

アミノ酸系シャンプーの㏗は弱酸性です。アミノ酸系のシャンプーは、低刺激で頭皮や毛髪に優しく一番おすすめのシャンプーです。また、一般的な弱酸性シャンプーと違い毛髪へのリペア効果も期待できます。ただし、一般的なシャンプーにアミノ酸を添加しただけ・・・というものも多くあります。購入の際はこだわりポイントをよく確認しましょう。

まとめ

★毛髪の安定㏗は4.5~5.5(弱酸性)
★シャンプーは、頭皮、毛髪にも弱酸性がおすすめ。
特にアミノ酸系はデリケートなお肌の方でも安心。
アミノ酸系は毛髪の補修効果も期待できる!
★パーマ・ヘアカラーなどはできるだけ美容室で!
お値段の差は、効果の差。
セルフでする場合は、すすぎをしっかり!

美しい「ハリ・コシ・艶」のある毛髪を保つには、㏗(ペーハー)を安定させておくことが大切になります。ぜひ、参考にして下さいね。

参考著書:「サロンワーク発想だからわかる!きほんの毛髪科学」
著者:ルベル/タカラベルモント株式会社
参考資料:2016年5月28日に開催された下記セミナーを参考に作成しています。
日本化粧品検定主催(コスメを読むセミナー~ヘアケア商品を大解剖~)
担当講師:株式会社成和化成 早坂友幸氏

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松尾功子

松尾功子

●一般社団法人日本エステティック業協会AEA上級認定エステティシャン ●日本化粧品検定®協会公式コスメコンシェルジュ® の立場から、美容情報をわかりやすくご紹介します(⋈◍>◡<◍)。✧♡ 佳秀工業株式会社ヘルスケア事業部 「GENPRESS(ジェンプレス)」という美と健康を応援するブランドの広報も担当しています。 ■趣味:スポーツジムでの運動。ヨガ・ボディーコンバット・ボディーバランスのレッスンにハマっています!

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