プラセンタはドリンク剤、カプセル剤どっちがいい？

１．ドリンクに配合されているプラセンタエキスは、粉末か液体か

ドリンク剤に配合される原料プラセンタエキスは、液体である場合と粉末である場合があります。液体の場合は原料プラセンタエキスの製造工程の中で乾燥工程は行いませんが、粉末では乾燥工程を行います。粉末と液体ではプラセンタエキスの成分の種類や状態が異なるところはビミョーにございますが、その違いが有効性に現れるかは今のところわかっていません。

1)液体のプラセンタエキスについて

※利点

液体の場合は乾燥工程がありませんので、プラセンタエキスのタンパク質よりは天然に近い形で残っています。また、乾燥しないためプラセンタエキス由来の水分を多く含みます。また、乾燥工程で揮発されるような成分も含みます。

※欠点

乾燥しないため、プラセンタエキス独特の風味が残っていることもあります。

栄養豊富で水分を多く含むためそのままでは腐敗しやすい(くさりやすい)ですので、防腐剤などで菌の増殖の抑制をする必要があります。

2)粉末のプラセンタエキスについて

※利点

液体の場合は乾燥工程において、プラセンタエキス特有の風味も飛んでしまいます。

※欠点

乾燥工程により機能性タンパク質が変性する恐れがあります。

２．ドリンク剤の利点

プラセンタエキスのカプセル剤は一粒が小さいため、液体原料を有効量詰め込むことはできませんので、粉末原料を使用します。しかし、ドリンク剤の容量は1本数十ミリリットルですので、液体原料を有効量配合することができます。プラセンタエキスは液体原料の方がたんぱく質の変性などが起こりにくく、粉末と比較して天然に近い形で体内に取り入れることができます。

３．ドリンク剤の欠点

ドリンク剤の大部分は水です。水中では分解する成分も多く、特に水溶性ビタミンCは著しく分解します。ビタミンCは特にハードカプセル剤のような乾燥状態では安定を保ちます。
また、ドリンク剤は、85℃で30分間の加熱を厚労省より義務付けられていますので、高温で変性する成分が配合されているものには向きません。

４．まとめ

ドリンク剤には、カプセル剤とは違ってプラセンタエキスの液体原料が配合できます。液体原料は粉末原料と比較して天然に近いとはいえますが、効果の違いに差があるかは不明です。カプセル剤を喉に通すことが苦手な方はドリンク剤をといった選び方でよいかと思います。