日焼け後の美白ケア:気になる「美白成分」その違いとは?

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おはようございます。
キラナライフの松尾です。
梅雨も終わり、いよいよ夏本番!日焼けしないための「紫外線対策」は万全ですか?
”まだ”という方は、ぜひバックナンバーを参照して下さいね。
さて、”日焼けによる紫外線ダメージ”を受けないために、お肌にとってまず大切なことは「焼かないこと」です。
ですが”うっかり日焼け”や”気づけば日焼け”なんてことありますよね。
そこで、次に大切になるのが「日焼け後の対策」です。「その日の日焼けはその日のうちに!」といわれるように、早めのお手入れがとても大切です。素早く”ケアした人”と”しなかった人”とでは、その違いが秋のお肌に「大きな差」となって現れます。
日焼け後の対策を大きくわけると
①シミ・ソバカス=美白ケア
②乾燥・ゴワゴワ・老化肌=保湿ケア
と、2つのケアがあり、どちらも”大切なケア”です。
中でも「日焼け」といえば、多くの方がまずは「シミ・ソバカス」を連想されるのではないでしょうか。

そこで、質問です。
あなたは「美白化粧品」を選ぶ時、何を基準に選んでいますか?なんとなく「美白」ということだけで化粧品を選んでいる方も多いのではないでしょうか。
あなたが選んだその化粧品の「美白成分」は、いったいお肌のどこで、どういう風に効いているのか・・・。
これを知れば、あなたも「美白ケアの達人」になれるかも?!!
今日は「日焼け後の美白ケア」として、「気になる”美白成分”その違い」について、エステティシャン、コスメコンシェルジュの立場からできるだけ解りやすくご紹介します!

目次

  • 美白化粧品とは?
  • 美白化粧品の有効成分とは?
  • 日焼けによるシミができるまでのメカニズム
  • その成分どこで効いているの?
  • まとめ

美白化粧品とは?

販売されているほとんどの美白化粧品は、直接お肌を白くするものではありません。
・メラニンのできる過程を阻害するもの
・過剰につくられたメラニンを細胞の外に排出(剥離)するもの
・メラニン色素を還元するもの
など、シミを薄くするといった目的のための化粧品です。日本での美白化粧品には副作用などがない、穏やかな作用の成分が配合されています。

美白化粧品の有効成分とは?

以下の成分は「医薬部外品」として厚生労働省が承認している代表的な美白有効成分です。

コウジ酸
(チロシナーゼ活性阻害)
 麹菌由来成分
エラグ酸
(チロシナーゼ活性阻害)
 イチゴ由来の成分で、ポリフェノールの一種
m-トラネキサム酸
(抗炎症/メラニン生成・指令阻止)
 もともとは抗炎症剤
肝斑の改善効果も認められた成分
アルブチン
(チロシナーゼ活性阻害)
 コケ桃やナシ、西洋ナシなどの植物の葉から抽出された成分
カモミラET
(抗炎症・メラニン生成・指令阻止)
 カモミールに含まれる成分
リノール酸
(チロシナーゼ分解/メラニン排出促進)
 サフラワー油などの植物から抽出される成分
ルシノール
(チロシナーゼ活性阻害)
 北欧もみの木に含まれる成分をヒントにつくられた成分
プラセンタエキス
(チロシナーゼ活性阻害/メラニン排出促進)
 胎盤エキス

あなたも一度は耳にしたことがある成分名ではなかったでしょうか。先程もご紹介しましたが、美白といっても直接お肌が白くなるわけではありません。メラニンの生成を阻害するものや、ターンオーバーを促すものが多いのです。シミは、予防と改善が必須。日頃からしっかりケアする事が何より大切です。

日焼けによるシミができるまでのメカニズム

紫外線によるお肌へのダメージは大きく分けると「シワ・タルミ」と「シミ」の2つにわかれます。

紫外線を浴びると「メラニン生成」の指令がかかります(情報伝達物質)。指令を受けたメラノサイトでは、せっせとメラニンが生成されます。
日焼けによるシミはこのメラニン生成が過剰になり、いくつかの要因が重なることで色素沈着が進みおこります。メラニンの最も重要な働きとして、紫外線による障害から皮膚を守るための”防御”という働きがあります。大量の紫外線を浴びると、皮膚にまで到達しないようにたくさんのメラニンをつくり出します。そしてメラニンを表皮に沈着させ、お肌を黒くさせることで紫外線を拡散、吸収し、皮膚を守っています。このお肌が黒くなる現象を「日焼け」といいます。
通常の日焼けであれば、色素沈着した細胞はターンオーバーにより「垢」となって剥がれおちていきます。しかし、ケアをおこたったり、ターンオーバーが乱れたり、過剰にメラニンが生成されるなどの要因が重なると色素沈着が進み「シミ」へと変化していきます。
生成されたメラニンと共に、シミの元を含んだ細胞は分化しながら上昇します。やがて、目に見える「シミ」となって表面に現れます。
※細胞自体は次第に扁平になっていきます。

その成分どこで効いているの?

日頃、なんとなく使っている美白化粧品。その美白成分によって、お肌のどこで効果を発揮しているのかが違ってきます。
もう少し詳しくみていきましょう。

【メラニンの生成を抑制(指令ゾーン)
・m-トラネキサム酸
・カモミラET
紫外線を浴びた時に出る指令をSTOP!
メラノサイトを働かせないようにして、シミをつくらせない効果があります。

【メラニンの生成を抑制(工場ゾーン)
・プラセンタエキス
・アルブチン
・コウジ酸
・エラグ酸
・ビタミンC誘導体
・ルシノール 
など
シミをつくる工場の働き(メラノサイト)を抑制。チロシナーゼというシミを作る酵素の働きを抑え、メラニンをつくらないようにします。

【メラニンの排出を促進】
・プラセンタエキス
・リノール酸
・レチノール
・エラグ酸 など
ターンオーバーを促進!メラニンの排出を促します。

【メラニンを還元】
・ビタミンC誘導体
・エラグ酸 など

メラニン色素を還元して除去する効果があります。

まとめ

<シミの元をつくらない>
紫外線を浴びた時に出る指令じたいをSTOP!シミの元からシャットアウト!
・m-トラネキサム酸
・カモミラET
<シミの元を抑制>
シミをつくる工場の働き(メラノサイト)を抑制
チロシナーゼというシミを作る酵素の働きを抑え、メラニンをつくらせない
・プラセンタエキス
・アルブチン
・コウジ酸
・エラグ酸
・ビタミンC誘導体
・ルシノールなど
<できてしまったシミを素早く排出>
ターンオーバーを促進!メラニンの排出を促す
・プラセンタエキス
・リノール酸
・レチノール
・エラグ酸など
<できてしまったシミを美白還元>
メラニン色素を還元して除去
・ビタミンC誘導体
・エラグ酸など

いかがでしたか?美白化粧品は、その成分によってお肌のどこに効果を発揮するのかが違います。
あなたの目的に合わせた美白化粧品を選びましょう!そして、「その日の日焼けはその日のうちに!」しっかりケアしてクリアなお肌を目指しましょう!
※炎症を伴うような日焼けをした場合には、別の対処が必要です。

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「一般社団法人日本エステティック業協会AEA上級認定エステティシャン」・「日本化粧品検定®協会公式コスメコンシェルジュ®」として長年美容業界に従事。 現在、佳秀工業株式会社ヘルスケア事業部GENPRESS(ジェンプレス)にて広報を担当。商品開発、マーケティング、販促物の作成など、業務は多岐に渡ります!豊富な美容経験を生かしたお役立ち情報を、皆さまにお届けします(⋈◍>◡<◍)✧♡ ◼︎趣味:スポーツジム ◼︎マイブーム:ヨガ、ボディーコンバット

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