季節の節目を感じる。端午の節句、柏餅とチマキ、そして菖蒲湯
ゴールデンウィークも終盤、今日は「こどもの日」。もともとこの日は「端午の節句」でした。
この「端午の節句」、3月3日の「桃の節句」同様に、年に5つある「節句」のひとつ。
先人にならい、季節の節目を意識して日々を過ごすのも生活にメリハリが出て、暮らしに趣が出るかもしれません。
今日は、この「端午の節句」にちなんだ食べ物とその由来、この時期ならではの「菖蒲(しょうぶ)湯」についてお話ししますね。
目次
- 端午の節句の由来
- 端午の節句に食べるものは
- 菖蒲湯の効果
- まとめ
端午の節句の由来
端午の節句は、奈良時代に始まったものです。「端午」とは「午(うま)の月」、つまり旧暦の5月を指し、現代の暦だと6月に該当します。梅雨が始まる頃で体調も崩しやすい時期、もともとは病除(よ)けや魔除け、厄除けの行事が行われていたようです。
「菖蒲(しょうぶ)の節句」とも言われます。菖蒲は香りの強い植物で、厄除けに効くと考えられており、軒下に吊ったり、お酒に入れていたそうです。それが鎌倉時代以降、武士の時代になると「菖蒲」の読み方が「尚武」に繋がることから、男の子の成長を祝う、男の子の節句として祝われるようになりました。
端午の節句に食べるものは
みなさんは、端午の節句の食べるもの、と聞いて何を連想しますか?
柏餅あるいはチマキをあげる方がいらっしゃるかと思います。
なぜ柏餅やチマキを食べるのか。柏餅に用いる柏の葉は新芽が出ないと古い葉が落ちないことから、「子孫繁栄」の縁起物と言われています。一方、チマキは中国の故事に由来し、邪気を払う効果があるからと言われています。
菖蒲湯の効果
先にお話ししたように、昔の人は菖蒲に厄除けの効果があると考えており、1000年以上前から、菖蒲を軒先に吊ったり、お酒に入れて飲んでいました。しかし菖蒲湯に入るようになったのは江戸時代からと言われています。また、菖蒲は縁起物であることに加えて、「鎮痛効果」「血行促進」「肩こり」等に効果があるそうです。
なお、菖蒲湯に用いる菖蒲は花が美しい花菖蒲とは全く別の種類です。ご注意ください。
まとめ
千年以上前から続く、端午の節句。由来を知ると、今までとは別の観点から楽しめるかもしれません。この時期になると、柏餅やチマキのように菖蒲の葉も花屋さん等で取り扱っているところもあります。菖蒲の葉を買ってきて、ご自宅で菖蒲湯に浸かるのもよいかと思います。ご自宅で菖蒲湯を作る場合、空の状態の浴槽に葉を入れてください。その場合、葉をばらばらにするのではなくて、10本程度まとめて輪ゴムで括ってください。香りをしっかり楽しむために葉を刻む場合、刻んだ葉っぱを袋に入れてください。そうするとお風呂の掃除が楽ですよ。
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