紫外線の量と反射率とは？知らないと損する紫外線の話

おはようございます。キラナライフの松尾です。前回は、「シーンで選ぶ日焼け止め」についてご紹介しました。今回の「知らないと損する紫外線の話」は、日頃私たちは「どのくらいの量」の紫外線を「どのように」浴びているのか？ついてご紹介します。あなたは「晴れの日」と「曇りの日」を比べた時、紫外線を浴びる量はどのくらい違うと思いますか？また、「雪山」と「アスファルト」ではどちらが紫外線を浴びる量が多いと思いますか？紫外線は天候や地表面の種類によっても「浴びる量」や「浴び方」がかわってきます。そこで今日は、エステティシャン、コスメコンシェルジュの立場から、「紫外線の量と反射率」についてご紹介します。

紫外線「浴び方の違い」とは？

提供元：気象庁（地表面の反射と紫外線）
URL:http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-76uvindex_mini.html

紫外線は太陽（頭上）から浴びているイメージが強いのですが、実はそれだけではありません。太陽光には「直射光」「反射光」「散乱光」の3種類があります。実は上記の図のように、地表に届いた紫外線を私たちはさまざまな角度から浴びています。

「直射光」による紫外線

<透過率>
・曇りでも80％以上
・日陰は日向の50％
・水深50㎝では地表面の40％の強さ
参照元：環境省（紫外線環境保健マニュアル2015）

上記のデータからもわかるように、曇りであってもたくさんの紫外線が地表に届いています。曇りだからといって、安心してはいけないということですね。また、海水浴や屋外プール、露天風呂など、「水の中なら大丈夫！」と思っている方も多いようですが、水はわずかな紫外線しか防がないということがわかっています。

「反射光」による紫外線

<反射率>
・新雪：80％
・砂浜：10～25％
・水面：10～20％
・アスファルト：10％
・草地・土：10％以下
参照元：環境省（紫外線環境保健マニュアル2015）

「反射光」とは太陽から降り注がれた光が地表で反射した光のことです。また、その反射率は地表面の状態（種類）によってもさまざまです。反射光による日焼けの代表として「雪焼け」があげられます。冬の紫外線は真夏に比べて少なめですが、雪による反射により2倍程になるといわれます。特に、標高が高くなれば紫外線量も強くなります。また、海水浴や屋外プール、露天風呂などでは透過を防ぐ率よりも「反射光」によって紫外線を浴びる量が増えると考えた方がよいでしょう。

「散乱光」による紫外線

提供元：気象庁（散乱される紫外線）
URL:http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-75uvindex_mini.html

「散乱光」とは空中で散乱して届く光のことです。太陽からの光が窒素・酸素などの空気分子や、固体または液体の微粒子にあたり四方に広がります。ちょっと難しいので要点だけまとめると、上記のデータからもわかるように、直射光よりも紫外線を浴びる数値が高いということです。帽子や日傘などで陽射しをさえぎったり、日陰にいたとしても、空がみえる屋外では想像以上に紫外線を浴びているということになります。

まとめ

<透過率>
・曇りでも80％以上
・日陰は日向の50％
・水深50㎝では地表面の40％の強さ
<反射率>
・新雪：80％
・砂浜：10～25％
・水面：10～20％
・アスファルト：10％
・草地・土：10％以下
<散乱光>
帽子や日傘などで陽射しをさえぎったり、日陰にいたとしても、直射光よりも紫外線を浴びている

いかがでしたか？「直射光」「反射光」「散乱光」など、私たちは様々な角度から紫外線を浴びています。透過率や反射率の違いで、紫外線を浴びる量もかわってきます。だからこそ「目的・用途」に合わせて選んだ日焼け止めを、「適切な箇所」に「適切な量」を塗ることが大切になるのです。
次回はいよいよ実践編、「日焼け止めの効果的な塗り方」についてご紹介します。
お楽しみに！

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